○ 混合理論とモニターやプリンタで色を扱う上での基本的な理論です。
〇 混合理論を考える前に
・ モニタの電源がOFFの時は 画面は黒です。
光の三原色
暗い所でライトを付けると考えて下さい。
・ 水彩画で絵を描く時 書く紙は白です。
色の三原色
白い紙に絵の具を混ぜて使うと考えて下さい。
または、
白い紙に色を吹き付けると考えて下さい。
このようにそれぞれの三原色の理論は異なります。
では、比較です。
光の三原色 | 色の三原色 |
加法混色 | 減法混色 |
R・G・Bの明るさを強めると白くなります。 | C・M・Yを混ぜると暗くなり黒に近付くなります。 |
RGB 赤(Red) 緑(Green) 青(Blue) |
CYM シアン(C) マゼンタ(M) イエロー(Y) |
「プロジェクタ」 「液晶画面」 など |
「プリンタ」 「絵の具」など |
3つの部分をまとめて画素 最小単位 |
一つ一つのインクの点をドット |
※ 減法混色でプリンタを3色でも使えますが、3色を重ねて理論上は黒になりますが実際は黒は作れません。また、3色で黒の文字を作るとコストも掛かります。だから、カラープリンタは4色になります。
〇 光の三原色は赤・緑・青のライトのON/OFFだけなら8色しか表現できません。もっと多くの色を出すためには細かく分ける事が必要になります。
階調という考え方です。
光の明るさが変化する段階数を階調と言います。
光をON/OFFなら2階調
8段階に分けるなら8階調になります。
256段階に分けるなら256階調になります。
※ 256は0~255まで256段階になります。これは1バイトになります。
カラーの考え方は赤いライト、緑のライト、青いライトがそれぞれ256段階で変化でき、その組み合わせで、約1677万色を発光出来ます。
画像の名称
|
ビット数 | 各色の階調 | 色数 | |||
赤 | 緑 | 青 | ビット数 | |||
8色カラー | 1 | 1 | 1 | 3 | 2階調 | 8色 |
64色カラー | 2 | 2 | 2 | 6 | 4階調 | 64色 |
24ビットフルカラー | 8 | 8 | 8 | 24 | 256階調 | 16777216色 |
※ 8色カラーは 2 × 2 × 2 = 8
24ビットフルカラーは 256 × 256 × 256 = 16777216
〇 色の三原色はシアン・マゼンタ・イエローのインクを吹き付け重ねる事で色々な色を疑似的に見せています。
・ 2進数 1ビット ON か OFF なら
赤・緑・青のON ・OFFの組み合わせで 8(色)パターン
16進数 8ビット 00~FF で 256パターン
2進数 16進数
OFF ーーー 00
ON --- FF
となりますが、256階調の考えを用いると
10進数で 0 ~ 255 パターン は
16進数では 00 ~ FF パターン になります。
RGB — 赤・緑・青 — 16進数なら FFFFFF になります。
赤 | 緑 | 青 | 16進数 | 10進数 | |
黒 | OFF | OFF | OFF | 000000 | 0・0・0 |
赤 | ON | OFF | OFF | FF0000 | 255・0・0 |
イエロー | ON | ON | OFF | FFFF00 | 255・255・0 |
緑 | OFF | ON | OFF | 00FF00 | 0・255・0 |
シアン | OFF | ON | ON | 00FFFF | 0・255・255 |
青 | OFF | OFF | ON | 0000FF | 0・0・255 |
マゼンタ | ON | OFF | ON | FF00FF | 255・0・255 |
白 | ON | ON | ON | FFFFFF | 255・255・255 |
プリンターはシアン・マゼンタ・イエローのインクを吹き付け重ねる事で画像や文字が印刷されます。