LEDの接続方法を考える
【LED】 直列・並列で発光させる でLEDの直列・並列の実測値を測ったところ、オームの法則や電力の公式に当てはまらなかったので、再度、抵抗とLEDの直列・並列の実測値を測定して理論値と実測値の比較検討を行いました。
○ 合成抵抗 の 計算式
直列 | $$R={R\scriptsize{1}}+{R\scriptsize{2}}+{R\scriptsize{3 }}$$ |
並列 | $$\frac{1}{R}=\frac{1}{R\scriptsize{1 }}+\frac{1}{R\scriptsize{1 }}+\frac{1}{R\scriptsize{1 }}$$ |
〇 合成抵抗 直列 $R={R\scriptsize{1}}+{R\scriptsize{2}}+{R\scriptsize{3 }}$ より
数値を入れた計算結果を表示します。
○ 抵抗 220 Ω の場合
数値を入れた計算結果を表示します。
○ 抵抗 220 Ω の場合
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- 2個 R = 220 + 220
=440 (Ω) - 3個 R = 220 + 220 + 220
=660 (Ω) - 4個 R = 220 + 220 + 220 + 220
=880 (Ω) - 5個 R = 220 + 220 + 220 + 220 + 220
=1100 (Ω)
- 2個 R = 220 + 220
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〇 合成抵抗 並列 $\frac{1}{R}=\frac{1}{R\scriptsize{1 }}+\frac{1}{R\scriptsize{1 }}+\frac{1}{R\scriptsize{1 }}$ より
数値を入れた計算結果を表示します。
数値を入れた計算結果を表示します。
○ 抵抗 220 Ω の場合
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- 2個 $\frac{1}{R}=\frac{1}{220}+\frac{1}{220}$
$=\frac{2}{220}$
R =110 (Ω) - 3個 $\frac{1}{R}=\frac{1}{220}+\frac{1}{220}+\frac{1}{220}$
$=\frac{3}{220}$
R =73 (Ω) - 4個 $\frac{1}{R}=\frac{1}{220}+\frac{1}{220}+\frac{1}{220}+\frac{1}{220}$
$=\frac{4}{220}$
R =55 (Ω) - 5個 $\frac{1}{R}=\frac{1}{220}+\frac{1}{220}+\frac{1}{220}+\frac{1}{220}+\frac{1}{220}$
$=\frac{5}{220}$
R =44 (Ω)
- 2個 $\frac{1}{R}=\frac{1}{220}+\frac{1}{220}$
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○ 電圧 5 [V] , 電流 20 [mA] Arduinoから出力し、抵抗の電圧・抵抗を測定しました。
図1 直列 ・ 並列 の 抵抗 の 実測
図1 直列 ・ 並列 の 抵抗 の 実測
抵抗値 | 218Ω | 218Ω | 218Ω | 218Ω | 218Ω | 計 | |
① 直列 |
1個 | 4.48 | 4.48 | ||||
2個 | 2.37 | 2.36 | 4.73 | ||||
3個 | 1.60 | 1.60 | 1.60 | 4.80 | |||
4個 | 1.21 | 1.21 | 1.21 | 1.20 | 4.83 | ||
5個 | 0.98 | 0.98 | 0.97 | 0.98 | 0.98 | 4.89 | |
② 並列 |
1個 | 4.52 218Ω |
|||||
2個 | 4.07 109Ω |
||||||
3個 | 3.66 73Ω |
||||||
4個 | 3.29 54Ω |
||||||
5個 | 2.96 44Ω |
※ 上記表はあくまでも実測値です。
-
- ①②とも抵抗1個の場合、Arduinoで電圧5Vで出力し、抵抗の電圧を測定したところ9割程度の電圧しか得られなかった。電圧降下の影響も考えられます。
※ 電圧降下とは、電圧が下がることが起きることがあります。
電圧降下が大きくなる要因は、
電線が細い
電線が長い
使用電流が多い
等があります。
- ①の直列の場合
オームの法則 と 電力の公式 V=V1+V2 より
・ 抵抗 2個の場合
理論値 抵抗 1つに掛かる電圧は 2.5 V
実測値 2.37V
・ 抵抗 3個の場合
理論値 抵抗 1つに掛かる電圧は 1.6 V
実測値 1.60V
・ 抵抗 4個の場合
理論値 抵抗 1つに掛かる電圧は 1.3 V
実測値 1.21V
・ 抵抗 5個の場合
理論値 抵抗 1つに掛かる電圧は 1.0 V
実測値 0.97V
- ②の並列の場合
並列の合成抵抗より
※ 理論値の抵抗を 218Ω として扱いました。
・ 抵抗 2個の場合
理論値 抵抗 1つに掛かる電圧は 109Ω
実測値 $\frac{1}{R}=\frac{2}{218}=\frac{1}{109}$ 109Ω
・ 抵抗 3個の場合
理論値 $\frac{1}{R}=\frac{3}{218}=\frac{1}{73}$ 73Ω
実測値 抵抗 1つに掛かる電圧は 73Ω
・ 抵抗 4個の場合
理論値 $\frac{1}{R}=\frac{4}{218}=\frac{1}{54}$ 54Ω
実測値 抵抗 1つに掛かる電圧は 54Ω
・ 抵抗 5個の場合
理論値 $\frac{1}{R}=\frac{5}{218}=\frac{1}{44}$ 44Ω
実測値 抵抗 1つに掛かる電圧は 44Ω$
- ②の並列の場合
- 合成抵抗の理論値と実測値は
直列では電圧
並列では抵抗
でほぼ同一の値が得られた。
- ①②とも抵抗1個の場合、Arduinoで電圧5Vで出力し、抵抗の電圧を測定したところ9割程度の電圧しか得られなかった。電圧降下の影響も考えられます。
○ 電圧 5 [V] , 電流 20 [mA] Arduinoから出力し、LEDの電圧・抵抗を測定しました。
図2 直列・並列 の LED の 実測
図2 直列・並列 の LED の 実測
LED | 計 | 点灯 | ||||||
③ 直列 |
2個 | 2.08 | 2.03 | 4.11 | 有 | |||
3個 | 1.68 | 1.68 | 1.68 | 5.04 | 有 | |||
4個 | 0.98 | 1.32 | 1.32 | 0.98 | 4.60 | 無 | ||
5個 | 0.31 | 1.21 | 1.20 | 1.23 | 0.28 | 4.23 | 無 | |
④ 並列 |
2個 | 2.03 | 有 | |||||
3個 | 2.03 | |||||||
4個 | 2.00 | |||||||
5個 | 1.98 |
※ 上記表はあくまでも実測値です。
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- ③の直列で抵抗1個の場合、Arduinoで電圧5Vで出力し、抵抗の電圧を測定したところ8割程度の電圧しか得られなかった。
- ③の直列で赤のLEDを3個で微かに点灯を確認できた。
- 直列で4個以上の場合、両端の電圧の低下が見られた。
- ④の並列ではほぼ同一電圧であった。